2007-01


TITLE: no title

DATE: 2007/01/16 01:27

何度も築き上げた砦は
何度も壊されました
もう疲れ切ってしまって
まともな壁が作れない

攻撃を殺しきれない
中途半端な技術だったから
今までずっと
心も殺しきれていなかったようで
酷く傷んで酷くズタズタで
それでも死んでくれていないのです

飽きもせず血を流して
飽きもせず傷を癒そうとして

休む時間も
休ませる暇も
その資格も許可も
無くて 何も無くて

どうしてもっと完璧に殺せなかったんだろう
きちんと殺せていたら もっともっと早く
涙は止まっていたのに




TITLE: no title

DATE: 2007/03/17 09:52

お前が作ったのは苦しみでした
お前が生んだのは哀しみでした

哀しき愛(いと)し子
愛(かな)しき落とし子

ねえ世界は唄うよ
お前が笑わなくても




TITLE: no title

DATE: 2007/04/05 21:51

せかいは全て わたしを通り過ぎていく
せかいは全て わたしを置き去りにしていく
せかいは全て 膜のうちがわ
せかいは全て 壁のそとがわ

わたしのまわりには壁があって
世界は膜につつまれている
二重に隔離されてわたしは
ただ 見ている

ほらもう 何もかもが
わたしには関係ないこと




TITLE: no title

DATE: 2007/05/03 08:03

そうやって あなたは一人死んでいこうとするんでしょう
わたしはそれが ひどく哀しい

殺ぎ落とされた あなたの断片が
ひどく愛(かな)しい
きっとどんなに涙を注いでも
蘇生したりはしないのに

あなたにあなたを殺させる世界が憎い
あなたを失わせていく全てが憎い

死んでいったのも 殺していったのも 確かにあなただったのに




TITLE: no title

DATE: 2007/05/14 --:--

あなたの為になんて生きない、絶対に。

あなたの役には立ちません。
あなたを喜ばせることなんてしません。

わたしはただ、
あなたがもう わたしを傷付けることがないように
あなたがもう わたしの領域を侵すことがないように
ただひたすらに気を配って生きていきます。

あなたの牙はわたしに届かない。
あなたの爪はわたしをもう傷付けない。

呪いよ、さよなら。




TITLE: no title

DATE: 2007/05/19 23:30

あなたの胸に ぽっかり空いた穴には
きれいな花をたくさん、
詰め込んであげましょう

あなたの唇からは
ただ綺麗な花びらが
はらはらと零れていく

さよなら さよなら、
穢れるのは
わたしだけで 良いよ




TITLE: no title

DATE: 2007/06/01 01:50

あなたがわたしの何を知る

幾重に重なった仮面の奥の 素顔も
その仮面がどれだけ連なっているかも
何も知らないくせに
その仮面にすら気付けないくせに

吐き出す闇に 抗いきることも
身を委ねることも 出来ないくせに
何も出来ないくせに

その手で触れたら殺します
永遠のトラウマを植え付けて
死ぬまで苦しめてあげる

己の浅はかな行動を
泣いて悔やんで恥じれば良い




TITLE: 誰も気付かないまま

DATE: 2007/06/13 01:38

途方に暮れて立ち尽くす
なすべきことが分からない
何が出来るのかも

少しずつ少しずつ血は流れ
足元に血溜まりを作ってゆく
この手はべったりと血に塗れている

なあお前の名を呼んだら
気付いてくれるだろうか
助けを呼んだら
傍へと?


光は射さない
此処は永劫の夜の世界




TITLE: あなたが決めることじゃ ないのよ

DATE: 2007/06/17 22:50

痛みなんて分からないでしょ
どれだけ血が流れてるかなんて
あなたに分からないでしょ

失念しないで
あなたの言葉で
誰がどれだけ傷付くかなんて
あなたには絶対分からないの
あなたには決められないの

凶器を振りかざして
あなたは生きているのよ
そのことを忘れないで

だからせいぜい
口のきき方には気を付けて
潜む刃への
注意を怠らないで
絶対に




TITLE: 全部ゴミでした

DATE: 2007/06/28 02:49

ゴミでした 全部
その存在からして全部
必要ないどころか
邪魔で害悪な。

どうして
安穏な生を選んでしまったのでしょう
とっとと燃やし尽くされるべきだったのに
廃棄されるべきだったのに

塵・芥・ゴミ・屑・廃材
ただただ
無くなった方が良いだけの
ただそれだけの

存 在 、


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