2008


TITLE: どちらにせよ 無意味なものであることに変わりはない

DATE: 2008/02/22 05:27

死ぬしかなかったわたしを
殺すしかなかったあなたを
共に嗤いましょう
命なんてきっと それほど大切なものでもなかったよ

あなたではないわたしと
わたしではないあなたは
一つになることなんか出来ないの
何年経っても何回死んでも

苦しいとしか言い様のない世界で
喘いで喚いて傷を舐め合って
再生しないの もう何もかも
喪ったものはすべて

触れられないわたしと
触れないあなたで
見(まみ)えることのない愛を
虚しく夢見ている




TITLE: 少しずつ少しずつ摩耗して それらは異物へと変わる

DATE: 2008/02/25 02:49

間違った道を行けよそのまま
深みにはまったお前を笑うから
沈んでいくお前を嗤うから
愛して欲しいなら気付かないで永遠(とわ)に
変異していく僕の細胞群に
どうか分かり合えないまま
歪に死んでいって
手に入らない安寧を請うて啼くなら
殺してあげるからちゃんと
馴染むものなど一つも手に出来ない
端から汚染されていく
歌う声など何処かに届くはずもない
全てが断罪の斧に叩き潰される
お前の差し伸べた手は
僕に触れた瞬間に凍り付いて折れた
僕の流した血潮でお前を暖められるなら
真綿でくるむように静かに沈めてやろう
紅い色素が絡みついて離さない夢を
永久(とこしえ)に携えながら死んでいく
疾うの昔に指先から病変は始まっている




TITLE: 反応は 返せない

DATE: 2008/04/04 19:48

あなたの笑顔も泣き顔も ただの背景と同じ
あなたの大事にするもののほとんどが
私にとってはただの木偶

あなたが笑う意味が分からない
あなたが泣く意味が分からない
あなたが憤る意味が分からない

あなたが尊ぶものを 私はきっと素手で握り潰せてしまう
もうきっと分かり合えないの
もうきっと別のものなの

全部がきっと 通わない




TITLE: その本質は最早 Monsterでしかない

DATE: 2008/05/20 16:37

虚ろな笑みと笑い声を上げてもぞもぞと
その目はこの世の何をも見ていない
触れるもの全て 手当たり次第
否定して詰って見下して切り捨てる

殺す為にあるんだよ 全部 全部
愛を囁くだけじゃ その場しのぎにもならない
もっと即物的に もっと唯物的に

優しく慈しむなんて知らない
貪欲に毟り取るだけ
怖ければ逃げれば良い
怖ければ殺せば良い
話し合っても意思疎通は出来ないよ

あなたは僕にとって どこまでも異物だ




TITLE: 痛くて苦しくて藻掻いて死んだ その事実さえ 知らなくて良い

DATE: 2008/06/08 06:43

吐きそうな程の失望と絶望
けして手に入らない希なる望み
私が人間である限り、
私が人間である限り。

絶望に打ちひしがれる資格さえ無いの
がらくたで役立たずな己にただ失望するだけ

間違っているのは世界ではなく
間違いなく私だった




TITLE: この世界に あなたは何を期待した?

DATE: 2008/06/09 23:07

どうしようもないほど壊れた心とか どうしたら良いんだろう
バラバラになった破片を 拾い集めて繋げてみても もう一つには戻らない
バラバラのは バラバラのまま バラバラの思考をするよ

悲しいだとか苦しいだとか
鈍った心じゃ ぼやけてうまく掴めない
腹を抱えて大笑いしながら 冷めた眼で世界を見てる

死んだのは誰?殺したのは誰?泣いているのは誰?
世界は僕の手の届かないところで回る

彼も彼女もみんな必要
僕一人だけが 世界に必要無いことを知っている




TITLE: 解き放ってよ、あたしを この苦界から

DATE: 2008/07/30 00:43

死なせてくれれば良かったのに って
歯を食いしばって泣いて

生きることを憎む気持ちが分かる?
喜怒哀楽さえ呪う気持ちが分かる?
もう眠らせて
もう休ませて
もう何も 感じないように

あたしはもう何も喜べないよ
あたしはもう何も惜しめないよ
何もかもがあたしには大きくて 苦しすぎる

この手を離して って
笑いながら願うよ 泣いたまま

もう許して
もう休ませて

もう最初から 無かったことにして


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