2008-03


TITLE: ぼろぼろしちゃうよ

DATE: 2008/09/14 02:54

どこまで行けば良かったのか。
もう忘れた言葉が未だに僕を囓り続けるよ。
中身を失って殻だけのくせによくやるわ。
なんだかガリガリ減っていくので再生がおっつかない。
減りますよ、人間性ばかり。社交性ばかり。笑顔ばっかり。
代わりに呪詛が喰らい尽くしていく。
生き残るためには呪わなきゃならなかったの。
生きたかったわけでもないのにね。生存本能が煩わしい。
何処まで行けば良かったんだろう。

もう、あんなに空が高い。




TITLE: とある言づて

DATE: 2008/09/29 04:14

最後の日に。僕は別れを告げないだろう。
重力に逆らわず、ただ当たり前のように落ちていく。
不在を悟る必要はない。能動的にそれを知り得る手段は此方で放棄した。
君はある日ふと思い至るだけだ。よぎる感傷はきっと一過性のもの。
どうか察しても、慌てず騒がず呑み込んでくれ。無かったことにはしなくてもいいから、そっと仕舞って。
いつか愕然としても、それを声には出さないで。
当然のように受け取って、日常に埋めてしまえばいい。
一つや二つの欠落で、世界は狂いはしないから。




TITLE: 別れを告げる必要もなく

DATE: 2008/09/30 16:04

死んでしまうまで。
隔絶された世界でへらへらと笑う。
あなたの手は、届かないんだよ。
あなたの目は、届かないんだよ。
あなたの知らないところで、私は朽ちていく。
私が息絶えるのを感知出来ないまま、あなたは安穏に笑うんだ。
あなたが惜しむ隙も無く、私は世界に埋没していく。




TITLE: 楽しそうに下衆い君を僕は笑いながら見下している

DATE: 2008/10/11 01:32

じめじめじめじめ
足下からじわじわ腐っていく
そんなに楽しいかい、理解出来ないものを突っつき回すのは。
ゴミみたいな言葉でゴミみたいなことを笑うんだね、君は
そんなゴミゴミしてると君までゴミになっちゃうよと思ったけどゴミだからこそそんなにゴミゴミしてるのか残念なゴミだね
下衆い発言は控えてもらえると僕の気分が害されなくて良いんだけどね
下卑た笑いとか消したくなるの分かるよね。人間性を疑うんだよ
君が請いたいのは命じゃなくて要するに愛なんだろ気持ち悪いね
出来るだけ早く可及的速やかにその口を閉ざしてくれないか
ぞりぞりぞりぞり
ほら景気よく君の人間性が剥がれ落ちている
ただでさえ醜いんだから少しは取り繕ってごらんよ
覚えたての知識と言葉で図に乗ってないでさ
君にはまだまだ昇らなきゃいけない階段がたくさんあるはずなんだけど
頭の中はお花畑なの?真実なんて君が見たもの聞いたもの以外に存在しないよ
ああなんて言うか何と言おうか
終わってしまえばいいのにね 全部




TITLE: そんな鎖 要らなかった

DATE: 2008/10/11 01:45

泣きながら喚いてみたりしてね
一番僕に死んで欲しいのは僕なんだよ、心配しないでも
虎視眈々と殺す機会を窺っていたりしてね
それでもずるずる日延べする様が無様で不愉快
笑い事じゃないよ

こんなにこんなに呪詛しているのに
こんなにこんなに追い詰めているのに
逃げないでよ目を逸らさないで
クズなんだよクズ
どうしようもないほどにお前はクズだ

哀しいも痛いも苦しいも
全部全部必要なことなの
絶望の糧になるの
いっぱいいっぱい背負わなきゃ

一刻も早く可能な限り早く
追い詰めて殺さなきゃ
要らないんだからさこんなもの

ほら
飛びなさいよ早く
深く深く深い深淵へと




TITLE: 抗わぬものは ただ沈んでいく

DATE: 2008/10/14 00:07

生まれちゃったからには死ぬしかないわけで。
そう、だからこれはほんの通過儀礼。
若しくは自然の摂理。或いは自然淘汰。
どうしようもないくらいの予定調和だったんだよ。
是でも、非でもなく。
曖昧だけど安穏で良いでしょう。

草が芽吹くように。
日が昇るように。
そのようにして私は、零れていくの。
当然の帰結。




TITLE: 生きるということは

DATE: 2008/10/20 03:04

痛いだけだった。ただひたすらに。
声もなく呻いて、泣いて、爪を立てて。
全てを殺しきってみせた。

何にもなかった。
声も、涙も、往く道すら。
色のある物は無い。みんな、無色透明。

寄り添いたいのはもっと別の物だった。
そんな物じゃなくて。そんな醜悪な物じゃなくて。

一人ぼっち。最初から最後まで、ずっと。
懐かしむ必要も無く。哀しむ必要も無く。

胸に空いた穴から少しずつ 流れ出て零れ落ちていく 消耗する ついには足を無くして姿を失い すべて幻になる




TITLE: 君が苦しそうに藻掻くこの世界が憎かった

DATE: 2008/10/22 01:37

僕のことは良いから。
ただ君が 何も哀しむことなくただひたすらに ぬくぬくと生きていければ良いのに。
憎悪に目を伏せることもなく 絶望に笑うこともなく。
痛まずにいられるならその方が良かった
知らずにいられるならその方がマシだった

憎いよ
恨んでいるよ
苦しみに喘ぐのは僕だけで良かったのに




TITLE: 僕は意識して牙を剥き、僕は意図して嘲笑う。

DATE: 2008/11/04 03:20

あの時捨てておくべきだったものは今頃腐敗して、狂わす元凶となっているのでしょう。
でもそれも下らない僕には相応しいものなのかも知れません。
寄生されたところから膿んで喰われてゆくけれども、最終的に残るのはいつも僕。
結局いつだって意識を手放すことなんて出来ないんだ。
醜く変形していきながらも、自我を捨てることは叶わない。
最初から最後まで自覚の内で、凶行も失態も全部覚えて知っている。
血塗れになっても血だらけになっても、僕の気は触れないし全部意図的だ。
その縁に立ちながらも、深淵は僕を呼ばない。




TITLE: 掴む気もないのに手を伸ばして その手を誰も取らないのを知っているくせに

DATE: 2008/11/06 13:03

そんなに嫌いなら、さっさと捨てればいいのに。
そんなに不快なら、さっさと手放せばいいのに。
罵り見下して、それでも尚しがみついているのは何故?
お前は何を期待しているの。
残されたのは終焉のみ。許されたのは終わることだけ。

在り続けるための気力なんてもう無いくせに。
そうやって惰性で存在し続けても苦しいだけ。

弱々しく殺意の刃をちらつかせたって、怖くも何ともないんだよ。
お前がいつも願っているのを知っている。
これが最後でありますようにと。


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